2013年9月27日金曜日

【糖尿病の人がどうしてもおやつを食べたいときはどうすればいいの】

という疑問に答える研究結果が日本の研究者より第49回欧州糖尿病学会で発表されました。
原文は下に示しましたが、結論を一言で書くと、

言うまでもないのですが、血糖値を上げないためにはおやつを食べないのがベストです。
でもどうしても食べたいならば、昼食後より午後3時半におやつを食べ方が約3割も夕食後の血糖値の上がり方が少ない。

ことがわかりました。
詳しく知りたい人のために以下原文を引用します。

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<糖尿病患者が間食するならば「午後3時半ごろ」と指導するのがよい>
 日本人の2型糖尿病(DM)患者を対象に、食後の血糖変動に対するスナック(間食)の影響を調べたところ、昼食直後よりも15時半に間食をした方が食後の血糖変動が小さく、夕食後の血糖値上昇曲線下面積(IAUC 0-5)は昼食直後の間食と比較して30%減少することなどが示された。9月23日からバルセロナで開催されている欧州糖尿病学会(EASD2013)で、大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科の今井佐恵子氏らが発表した。
 同研究は、2種類の試験方法を用いたクロスオーバー無作為比較試験で、梶山クリニック院長の梶山静夫氏と共同で実施された。対象は、2型DM患者13人(男性:46%、平均年齢:68.5歳、HbA1c値:7.4%)。第1日目にCGMSを装着し72時間継続した。第2日目と第3日目の2日は、3試験食(7時、12時、19時)に加え、12時半、または15時半に間食をした。
 1日の試験食の総エネルギー量は1586kcalで、間食はビスケット3枚(75kcal)とした。
 試験の結果、昼食後、および夕食後のIAUC 0-5は、12時半の間食に比べて15時半の間食で20~30%有意に減少した(P<0.05)。また、昼食後の血糖ピーク値は、15時半の間食をとった場合に比べて、12時半の間食のほうで有意に高かった(6.6mmol/L 対 5.4mmol/L、P<0.01)。ただし、平均血糖値、血糖変動幅(MAGE)、最大血糖変動幅(LAGE)は、12時半と15時半の間食において違いは見られなかった。
 今井氏は、「15時半の間食は、12時半の間食よりも夕食後のIAUC 0-5を30%減少させた。これは恐らくsecond meal effectと同様の効果だろう」と考察。さらに、「糖尿病患者は間食しないのが一番だが実際には難しい。もし間食するならば、昼食と夕食の間の15時半ごろに食べるよう指導するのがよいと思われる」と指摘した。
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2013年8月16日金曜日

<日本語医学論文の検索事情>

今日久しぶりに母校の東邦大学医学部図書館に行ってきました。
目的は、昨日読んだ近藤誠先生の著書「再発・転移の話をしよう」三省堂刊
に出ていた文献のオリジナルを読むことです。
http://p.tl/Ib-u
図書館の風情は昔と変わっていなかったのですが、
増え続ける蔵書対策の書架が昔の自習スペースをつぶし一寸だけ残念でした。
めざす医学雑誌は綺麗なお姉様司書の助けですぐに見つかり、
思っていた以上に役立つ内容を含んだ論文だったので酷暑の中を行った甲斐がありました。

せっかくの機会ですから司書の方に医学文献検索の実情を聞いてみました。
内容を箇条書きすると、
1)日本の医学文献を全て網羅した医学中央雑誌データーベースで1983年以降の文献が検索可能
2)Medlineといアメリカの医学データーベースは対象となる雑誌が百数十の英文主要雑誌のみで、
当然言語は英語のみ。日本語の雑誌は原則検索対象外。
3)医学中央雑誌データーベースを利用するには有料の会員登録が必要
4)国会図書館の無料検索サービスもあるが、タイトルのみで抄録は表示できない。
 といった内容です。

実際に図書館に行き、コピー機で複写をとるというアナログの作業がまだ必要な部分があるとは驚きでした。
でも、何だかその古めかしさが懐かしい気もするのは私自身がアナログ世代のせいでしょうか。

2013年8月13日火曜日

旧盆に当たる本日(2013年=平成25年8月13日)よりブログなるものを始めました。
まだ手探り状態で右も左もわかりませんが、これから習うより慣れろの格言に従って少しでも読者に役立つ情報を発信していくつもりです。