2015年11月3日火曜日

薬漬けといわれるけど、日本の薬品使用料は本当に多いのだろうか

一昨日(2015年11月1日)に新潟で操体バランス運動研究会があり、その場で「全世界の2%弱の人口しかない日本が世界の医薬品売り上げの40%」と話しました。
Facebookで見かけた記事を思い出して裏付けを取らないまま、思わず自信満々にいってしまったのです。

帰京してから「とはいえ日本の3倍の人口を持つアメリカでも薬は相当使われているし、40%はちょっと多すぎないか?」と不安をいだき、改めて調べました。
すると、厚労省が発表している「医薬品産業ビジョン2013」に世界の医薬品市場で日本の占める割合が出ていました。

それによると、

・2011年の世界の医薬品市場規模:9530億ドル
・2011年日本の医薬品市場規模:1116億ドル(世界の11.75%)
・アメリカの一人当たり医薬品費:985ドル/年
・日本の一人当たり医薬品費:648ドル/年
・一人当たり医薬品使用順位:アメリカ>カナダ>ギリシャ>日本
ということでした。

やはり、いくら何でも40%は大げさで本当は約11.8%でした。
裏付けを取らずに不正確な数字をいったことをお詫びして訂正します。

とはいえ、平均値の約6倍の医薬品を使っているわけで、
薬漬けの印象は「やっぱりね」でした。

厚労省の資料は、
 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shinkou/dl/vision_2013b.pdf
から入手できます。

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