心不全のある患者さん、すなわち循環機能の低下した人は発がん率が一般人よりも4倍になることが分かりました。
これは、心不全があると細胞ががん化する基礎的条件の①低酸素、②低体温、③高血糖、のうち①の低酸素が強く起こるからと考えられます。
逆にいえば、がんになりたくなかったら心機能をアップさせるような有酸素運動をすればよい、となります。
参考までに国立循環器病センターの研究を以下に記します。
<心不全患者はがんに注意 発症リスク4倍>
心不全の患者は、がんを発症するリスクが約4倍高くなることが診療データの解析で判明したと、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)のチームが6日、日本高血圧学会誌電子版に発表した。
北風政史(きたかぜ・まさふみ)臨床研究部長は「心不全になったら、がんを疑うという意識を医師や患者が持ち、がんの早期発見に努めることが大事」と話している。
チームは2001~13年に同センター病院に心不全で入院した患者約5200人のうちがんを発症した人数と、国内全体のがん罹患(りかん)率のデータを統計処理して解析。
国内の一般的ながん罹患率に比べて、心不全患者ががんにかかるリスクは約4倍高かった。
チームは、心不全になるとさまざまな細胞が増殖しやすくなるため、がんの発症や進行につながるとみている。
こうした研究結果は米国などで報告されているが、日本では初めてという。
注)学会誌はハイパーテンション・リサーチ
(以上引用終わり)
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